映画館に入ると、なんだか特別な感じがしますよね。
あの独特の空気感、独特の匂い、独特の静けさ。
シートに座れば、ささいな雑音から爆音まで、臨場感たっぷりで聴かせてくれますが、実はこの映画館の音響システム、どこも同じではないんです。
今回は、それぞれの映画館がこだわり抜いて採用している音響システムについて、
- イチオシの音響システムの仕組みとそれを導入している映画館
- 映画館で音のいい席はどこなのか
- 音響にこだわったおすすめ映画館7選
- 映画館の音響を自宅でも再現できるのか
などをご紹介します。
ちなみに、映画(邦画)が見放題の動画配信サービスをこちらで紹介しているので、あわせて参考にしてみてください!
目次
映画館で使われている音響システムと仕組みの違い
ただの大音量ではない、長く響けばいいというわけでもない、映画館の音。
あの大迫力で臨場感たっぷりの音は、それぞれの映画館がこだわり抜いて採用している音響システムの力なのです。
映画館で使われている音響システムの中でも、特に「いい音」として有名なものを4種類、導入している映画館とともにご紹介します。
1、THX(ティー・エイチ・エックス)
まずは、おそらく1番有名な「THX」の音響システム。
THXというロゴを、皆さんも1度は目にしたことがあるかもしれません。
このTHXのロゴプレートを掲げている映画館は、「THX社に認定されている」という目印になります。
つまり、「THX認定シアター」というと、適切な環境、映像、音響を備え、すべての項目でTHX社の定めた基準を満たした映画館のこと。
THX社は音響のみならず、映写や外部からの雑音等に対しても厳しいチェックを行う。すべての項目をクリアしたシアターのみにTHXが認定され、THXのロゴマークが刻まれたプレートを掲げることと、THXトレーラーの上映が許可される。(引用元:ウィキペディア)
厳しいチェックをクリアしたTHX認定シアターは、もちろん音響単体でもすごいです。
ですが、特別に音響だけを聴いてすごいというよりも、すべての要素が相まって「すごいことになっている」というのが正しい認識です。
THX認定シアターでは、必然的に音響も映写もすべてTHX社の定めた基準以上のものをセットにした状態で鑑賞することになります。
その結果、「とんでもないものを観てしまった……」という感想になるのも無理はありません。
THX社に認定されるためには、以下のようなかなり細かい項目までチェックされるようです。(今回は音響についてなので映写やスクリーンなどについては割愛します。)
- スピーカーの個数や場所、角度の調整など
- 製作者の意図に沿った音が正確に出ているか
- 空間内の音の残響・遮音・吸音がどの程度なのか
- シアター内の空調などの雑音レベルが鑑賞するにあたって適正であるかなど
席に座った状態で、今まさに鑑賞している映画の世界に入り込んでいるのではないかという感覚を味わえるのは、THX認定シアターの醍醐味です。
THX認定の更新は毎年あり、少しでも基準に満たない場合には即認定を取り消されるという厳しさですから、かなり信用度は高くなりますね。
ぜひ1度、THX認定のシアターで鑑賞してみることをおすすめします。
ただ、THX認定には料金も発生するので、現在ではあえて更新しないシアターも増えているのだとか。
- 昔と異なり、今では映画館自体のレベルが底上げされていて、わざわざTHX認定を受けなくても同等程度の音や映像を楽しめるようになったこと
- 映画館によっては独自の規格や基準を設けてオリジナリティーを出すようになったこと
などが、THX認定を受けなくなった理由として挙げられます。
それでも「THX認定シアター」というブランド力はやはり大きいですよね。
THX認定の映画館
2023年5月時点のTHX認定の映画館の一例はこちら ※。
- イオンシネマ小樽 7番スクリーン(北海道)
- イオンシネマ大宮 1番スクリーン(埼玉県)
- イオンシネマ海老名 7番スクリーン(神奈川県)
- イオンシネマ近江八幡 8番スクリーン(滋賀県)
- イオンシネマ茨木 7番スクリーン(大阪府)
- イオンシネマ戸畑 3番スクリーン(福岡県)
※最新の情報はHPでもご確認ください。
2、DolbyAtmos(ドルビーアトモス)
従来の5.1chや7.1chサラウンドシステムは、以下の条件で完成していました。
- 人を囲むように前後左右に設置された5つ(または7つ)のスピーカー
- 120Hz以下のサブウーファーを1つ
一方で、最新のドルビーアトモスはというと、以下のようになります。
- 128chものオーディオトラック
- 最大で64台ものスピーカーを設置
そのため、今までよりも更にリアルで、迫力のある立体音響を体感できるようになりました。
ありとあらゆる場所に設置されたスピーカーが、映像に合わせて適所から音を出していくことにより、正確で臨場感のある音の表現に成功したのです。
ドルビーアトモスでは、まさに頭上をヘリコプターが飛んでいるような、目の前を車が通り過ぎるような「音の移動」をリアルに体感できます。
これは特に天井にあるスピーカーが大きな役割を果たしており、どこに座っていても同じように音の動きを敏感に感じ取ることができるシステム。
また、ドルビーというと、「ドルビーシアター」という言葉もあります。
その点はTHX認定シアターと同じような仕組みになっています。
なお、ドルビーアトモスの音響システムは、ドルビーシアター以外の通常のシアターでも、音響だけを使うことが可能。
全国でもドルビーシアターの数は少ないですが、音響だけドルビーアトモスを使っているシアターは結構あります。
「ドルビーアトモス」のマークを目印に映画館へ行ってもらえれば、通常のシアターでも「いい音」を体感できますよ!
ドルビーアトモスを導入している映画館
ドルビーアトモス導入の映画館の一例はこちら。
【東北】
- イオンシネマ新利府 4番スクリーン(宮城県)
- TOHOシネマズ仙台 SCREEN9(宮城県)
【関東】
- TOHOシネマズららぽーと富士見 SCREEN1(埼玉県)
- MOVIXさいたま シアター11(埼玉県)
- USシネマ木更津 シアター4(ADMIX) (千葉県)
- TOHOシネマズららぽーと船橋 SCREEN 4(千葉県)
- TOHOシネマズ柏 SCREEN6(千葉県)
- グランドシネマサンシャイン池袋 シアター5、6 (BESTIA)(東京都)
- TOHOシネマズ池袋 シアター10(東京都)
- 丸の内ピカデリー 別館5階(東京都)
- TOHOシネマズ日比谷 SCREEN 5(東京都)
- TOHOシネマズ新宿 SCREEN 9(東京都)
- 109シネマズプレミアム新宿 シアター3(東京都)
- 新宿バルト9 シアター6(東京都)
- TOHOシネマズ六本木ヒルズ SCREEN 7(東京都)
- TOHOシネマズ日本橋 SCREEN 8(東京都)
- シネマサンシャイン平和島 シネマ1(アメイジング・サウンドシアター)(東京都)
- T・ジョイ横浜 シアター4(神奈川県)
【中部】
- イオンシネマ白山 8番スクリーン(石川県)
- コロナシネマワールド福井 スクリーン10(福井県)
- ミッドランドスクエアシネマ Sc5(愛知県)
- ミッドランドスクエアシネマ2 スクリーン9、10(愛知県)
- イオンシネマ名古屋茶屋 10スクリーン(愛知県)
- TOHOシネマズ赤池 SCREEN5(愛知県)
【関西・中国】
- MOVIX京都 シアター10(京都府)
- イオンシネマ京都桂川 8スクリーン(京都府)
- イオンシネマ和歌山 7スクリーン(和歌山県)
- TOHOシネマズ梅田 SCREEN 1(大阪府)
- T・ジョイ梅田 シアター1(大阪府)
- イオンシネマシアタス心斎橋 グランシアター(大阪府)
- TOHOシネマズららぽーと門真 SCREEN 6(大阪府)
- TOHOシネマズくずはモール SCREEN 1(大阪府)
- アースシネマズ姫路 シアター3、9(兵庫県)
- シネマサンシャイン下関 シネマ6(山口県)
【九州】
- T・ジョイ博多 シアター9(福岡県)
- TOHOシネマズアミュプラザおおいた SCREEN2(大分県)
- シネマQ シアター1、2(沖縄県)
- シネマライカム シアター1(沖縄県)
※最新の情報はHPでもご確認ください。
3、dts-x
ドルビーアトモスもdts-xも、どちらもイマーシブ(没入型)サウンドと呼ばれていることも共通点です。
何が異なるのかというと、まず製作している企業が違います。
また、ドルビーアトモスと違ってスピーカーのレイアウトについての制約がないため、高さや場所にとらわれず、柔軟な配置が可能。
dts-xも、特定の映画館だけではなく音響システムを採用することが可能なので、さまざまな映画館で臨場感たっぷりの立体音響を味わえることでしょう。
dts-xを導入している映画館
dts-x導入の映画館の一例はこちら。
- グランドシネマサンシャイン池袋 シアター5、6 (BESTIA)(東京都)
- シネマサンシャインららぽーと沼津 シネマ6(BESTIA)(静岡県)
- シネマサンシャイン姶良 シネマ5(BESTIA)(鹿児島県)
- イオンシネマ徳島 1スクリーン(徳島県)
※最新の情報はHPでもご確認ください。
4、VIVE AUDIO(ヴィヴ・オーディオ)
ドルビーアトモスやdts-xと同じように立体音響を再現するイマーシブ(没入型)サウンドですが、最大の違いはスピーカーの配置になります。
複数のスピーカーを直線上に配置することで、客席の前方から後方まで、均一な音圧レベルで音を届けられるとのこと。
かなり配置が異なりますから、ドルビーアトモスやdts-xと音響の違いを体感しようと意識したら、すぐに分かるかもしれませんね。
VIVE AUDIOを導入している映画館
VIVE AUDIO導入の映画館の一例はこちら。
- イオンシネマ座間 10番スクリーン(神奈川県)
- イオンシネマ長久手 10番スクリーン(愛知県)
- イオンシネマ松本 8番スクリーン(長野県)
- イオンシネマ津南 4番スクリーン(三重県)
- イオンシネマりんくう泉南 8番スクリーン(大阪府)
- イオンシネマ広島西風新都 6番スクリーン(広島県)
※最新の情報はHPでもご確認ください。
音響重視で映画を観るなら「ドルビーアトモス」がおすすめ!
ここまで映画館での音響システムにはさまざまな種類があることをご紹介しました。
立体音響が主流になりつつある昨今、どこの映画館の音響も甲乙つけがたいハイレベルです。
すべておすすめできますが、その中でもあえて1つだけ選ぶのであれば、「ドルビーアトモス」を強くおすすめしたいです。
もう完全に主観なんですが、ドルビーアトモスの「いい音」は群を抜いています。
できればドルビーシアターでスクリーンや空間なども一緒に感じてもらいたいところですが、音響システムだけでも違いが分かるはずです。
決してうるさいわけではないメリハリのある大音量と、大げさではない重低音。
位置情報に基づいた正確な音源が、足元だろうと遠くのビルの上だろうと、たとえ心の声であってもリアルに音を感じさせてくれます。
おかげで初っ端からどっぷり映画の世界へ引き込まれます。
dts-xでも同じように感じられますが、ここから先はもう好みの問題になってくるのと、シアターとの相性にもよるんですよね。
同じ音響システムを使っていても、シアターによって多少の差異はありますし、また、流れている映画の種類によっても変わります。
その中でも1番、
- どんな映画に対しても安定していてブレがない
- 一般的に見てもあまり好みが分かれない
というのが決め手となり、わたし個人としては「ドルビーアトモス」をおすすめします。
【音響の違いを体感】映画館で音のいい席はどこ?
さて、せっかく音響システムがすばらしいのだから、1番いい音で聴ける席に座りたいですよね。
どこに座るのが1番いい音に聴こえるのでしょうか。
ずばり、真ん中より少しだけ後方の中央席です。
映画館では多くの場合、真ん中よりやや後方の中央席を基準に音響を設定。(この辺りの席に向けてスピーカーの角度や音の届きかた、残響のレベルなどを測ります。)
それをみなさん知ってか知らずか、映画館ではこの辺りの席から埋まっていきます。
ちなみにイオンシネマ海老名では、音響の調整席がJからM列のようです。
使い込んだ他の機材とのバランスが心配されましたが、まったく問題なく調和しました。こちらも、河東氏音響コンサルタントお墨付きなのでご安心ください。ちなみに、調整席はJからM列で行なっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
— イオンシネマ海老名【THX】 (@ac_ebina1) September 12, 2017
イオンシネマ海老名のスクリーン7の座席は以下のようになっています。
(引用元:イオンシネマ海老名)
音響調整をしているというJからM列は、シアター全体で見たとき、中心点よりやや後方ですね。
このように、若干後ろ側に基準席(基準列)を設定しているシアターが多いかなという印象。
とはいえ、今現在の映画館では、基本的に「どこの席に座っていても」、「同じように」聴こえるというのを売りにしていますから、十分どこの席でも「いい音」で鑑賞できます。
その点は安心してください。
また、真ん中の席はフラッターエコーが起こりやすいという方もいますが、今のシネコンのような映画館で起こることはあまりありません。
最近の映画館のシアター内の壁は、ほとんどの場合、吸音も残響もきちんと計算されているので心配いりません。
狭いとか古いとか以外の、今のシネコンのようなシアター内では起こりにくい現象です。
唯一気をつけたほうがいいのはカーブスクリーンですが、これもあまり気する必要はないでしょう。
なので、基本どこに座っていても「いい音」で鑑賞できますが、わたしのおすすめは「真ん中よりやや後方の中央席」です。
【音がいい】音響にこだわったおすすめ映画館7選
同じ音響システムを使っていても、シアター内の広さやスクリーンの大きさ、周辺環境などによって音の反響や吸音が異なります。
ですから、直接耳に入ってくる音の感じ方もシアターによって変わってきますよね。
ここからは、音響システムがすばらしいのはもちろんですが、ほかの要素もひっくるめて「音がいい」と評判の映画館を7つご紹介します。
1、【アクアシティお台場】音響体感シート「FLEXOUND」がある映画館
まず最初にご紹介したいのが、音響体感シートがある「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」です。
2022年11月に日本で初めて、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に導入されました。
椅子から上質な音が聞こえてくるため、耳と言うより体全体で感じる、映画を体験できるシート。
通常鑑賞料金+200円と割とリーズナブルで、利用した方からは「最高」「音が一番良い」といった歓喜の声が続々上がっています。
SKY-HIのライブの前にアクアシティの映画館で4回目の「すずめの戸締まり」観て来たんやけど、初めて予告で「東京MER」観れた🎥
あと今日は日本初の音響体感プレミアムシート「FLEXOUND」で観たんやけど、最高すぎた🤦♀️
プラス200円で音に包まれるし、ほっくんの声もよく聞こえるけん試して欲しい◎← pic.twitter.com/nOU7niNSa6— Hrn⋈_,,_♡*。゚ (@hrn__s_a_s) December 12, 2022
音楽や臨場感にこだわりたい時は、ぜひユナイテッド・シネマ アクアシティお台場利用しましょう!
住所 | 〒135-0091
東京都港区台場1丁目7-1 アクアシティお台場1F |
電話番号 | 0570-78-3804 |
アクセス |
|
ホームページ | https://www.unitedcinemas.jp/odaiba/about-theater.html |
2、【109シネマズプレミアム新宿】坂本龍一さん音響監修ハイクラス劇場
次にご紹介するのは、2023年4月14日にオープンした「109シネマズプレミアム新宿」。
こちらは音楽家・坂本龍一さんが音響、空間、その他のあらゆることを監修したこだわりの劇場。
建築音響工学に基づいた造りの確かな建物、音響透過性能の高いスクリーン、電力、ケーブル、音が無音になるまでの”間”まで、音に関わるすべてにおいて”完璧”を目指したそうです。
さらに、シアター内だけでなく、ラウンジも耳をリセットする静寂の空間として設計されています。
席は「CLASS A」席の4500円、「CLASS S」席の6500円のみと、価格帯もハイクラス。
しかし、109シネマズプレミアム新宿を利用した人はもれなく、他では味わえない没入感に満足されていました。
109シネマズプレミアム新宿
どのチケットも値段が2倍以上だから驚いたけど
IMAXや4DXなどといった映画の出力をリッチにするのでは無くて
映画に集中させる会場作り、空間をリッチにするという発想が素晴らしかったし観ていてすごい没入感でした… pic.twitter.com/5wQsnklpyn— はくいきしろい (@hakuikisiroi) May 11, 2023
映画の中身だけでなく、劇場内の随所にあるこだわりでも感動できる映画館です。
住所 | 〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町1丁目29-1 東急歌舞伎町タワー |
電話番号 | 0570-060-109(ナビダイヤル) |
アクセス |
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ホームページ | https://109cinemas.net/premiumshinjuku/ |
3、【TOHOシネマズ セブンパーク天美】関西初の極上サウンドシアター
TOHOシネマズ セブンパーク天美のロビー
完成イメージ図と一緒!
←当館ロビー 完成イメージ図→ pic.twitter.com/GlfpmxMlbN— ISSOU 4DX・MX4D (@issou_4dxmx4d) November 17, 2021
つづいてご紹介するのは関西最大級のハイスペック映画館「TOHOシネマズ セブンパーク天美」。
スクリーン数は10あり、すべてのスクリーンに最新レーザープロジェクターが導入されています。
また、スクリーン10には独自規格の巨大スクリーンとプレミアムスピーカーシステム、非日常感を味わえるプレミアムシートもあります。
プレミアムシート利用の場合は鑑賞料金+500円。
【TOHOシネマズ セブンパーク天美 プレミアムシアター】【すずめの戸締まり】
初プレミアムシート。椅子がふかふか!背もたれとヘッドレストがちょうどよくて、上映中全然体が痛くならなかった!
+500円でこの快適さなら、長めの映画はプレミアムシートを選びたい— 貯金通帳は白いカモメ (@aeh5IoaP0dVKMR) January 1, 2023
プレミアムシートの快適さはやみつきになるのではないでしょうか。
関西で買い物と特別な映画を楽しみたい方はぜひ♪
住所 | 〒〒580-0032
大阪府松原市天美東3丁目500 セブンパーク天美4階 |
電話番号 | 050-6868-5072 |
アクセス |
|
ホームページ | https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/086/TNPI2000J01.do |
4、【イオンシネマ海老名 スクリーン7】THX認定第1号映画館
音響の良い映画館として外せないのが「イオンシネマ海老名」のスクリーン7です。
1993年、当時のワーナー・マイカル・シネマズ海老名(現イオンシネマ海老名)が日本で初めてのシネマ・コンプレックス(シネコン)をオープンさせました。
今では当たり前になった、1つの映画館(施設)内に複数のシアターを有する複合映画館の形は、ここが始まりなんですね。
2022年現在、イオンシネマ全体としては7つのシアターでTHX認定を取得しています。
イオンシネマ側からも海老名のスクリーン7には並々ならぬ力の入れようを感じますし、その甲斐あってか音響は本当にすばらしいのひと言です。
ぜひ一度、本家本元のTHX認証シアターを体感してみてください。
住所 | 〒243-0432
神奈川県海老名市中央2丁目4−1 イオン海老名ショッピングセンター2F |
電話番号 | 046-233-4444 |
アクセス |
|
ホームページ | https://www.aeoncinema.com/cinema/ebina/ |
5、【グランドシネマサンシャイン池袋】BESTIA(ベスティア)
こちらもおすすめ「グランドシネマサンシャイン池袋」のBESTIA(ベスティア)。
シアター内の音響や映写などの設備を、そのシアター専用の基準以上に設定することで、上映形態に付加価値をつけています。
その点はTHX認証シアター、ドルビーシアター、IMAXシアターなどと同じ仕組みですね。
なので音響や映像など、全部セットになったものがBESTIA(ベスティア)という上映方式になります。
リアルで鮮明な映像を映しだすことが可能な4Kレーザープロジェクションシステムと、あらゆるサウンドをチャンネルの制限がない独立したオブジェクトとして存在させることができる3D音響システムの2つのシステムにより、観客がまるで映画の中に入ったような臨場感を生み出すことができるプレミアムシアターです。(引用元:グランドシネマサンシャイン池袋)
グランドシネマサンシャイン池袋では、8階のシアター5とシアター6がBESTIA(ベスティア)で鑑賞できます。
映画によってどちらを採用するかは変わってきますが、同じシアター内で両方の音響を体感できるというのは大変貴重ですので、何度も足を運んでみてはいかがでしょうか。
住所 | 〒170-0013
東京都豊島区東池袋1丁目30−3 4~13F(グランドスケープ池袋) |
電話番号 | 03-6915-2722 |
アクセス | JR山手線等「池袋駅」から徒歩4分 |
ホームページ | https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/ |
6、【川崎チネチッタ】LIVE ZOUND(ライヴザウンド)
ライヴザウンドは、神奈川県川崎市にある「チネチッタ」だけのオリジナル規格です。
チネチッタの超シネマサウンドシステム
ライヴプロデュース集団クラブチッタと手掛ける最新鋭のハイエンド音響装置。音の職人が映画一作一作を、最適な音で調整し、その魅力を最大限に引き出します。全身を包む弩級の重低音から、雪の舞音も逃さない広音域の表現が可能。観客を心地よい新たな音の世界へと誘い込みます。(引用元:チネチッタ)
ライブ、コンサートを手掛ける音楽のプロ集団が、「映画館をライブハウスのように」と、迫力満点の生音にこだわった上映方式です。
そのため、特に低音がよく響き、残響時間も長めなので、音楽系の映画を鑑賞することをおすすめします。
住所 | 〒210-0023
神奈川県川崎市川崎区小川町4-1 |
電話番号 | 044-223-3190 |
アクセス |
|
ホームページ | https://cinecitta.co.jp/ |
7、【立川シネマシティ シネマ・ツー】KICリアルサウンド(極上音響上映・極上爆音上映)
最後にご紹介するのは、「日本一音にこだわる映画館」を自称している「立川シネマシティ」のシネマ・ツーです。
立川シネマシティには、シネマ・ワンとシネマ・ツーの2館があります。
その、シネマ・ツーのほうで採用されている「KICリアルサウンド」というオリジナルの音響システムがとんでもないので、ぜひ皆さんにも聴いてもらいたいのです。
シネマシティは、1994年の開館当初から音響にこだわった映画館として有名でした。
現在ではTHXシアターは終了していますが、今でも音響・音質に強いこだわりを持ちつつ、遊び心をも持ち合わせたすばらしい映画館です。
今回ご紹介するKICリアルサウンドは、2004年に誕生したシネマ・ツーにあります。
上映する映画によって音質を変えることのできるシステムで、それぞれの映画に合わせた、1番リアルで1番伸びのある音にこだわった音響です。
映画マニアだけでなく、ちょっと映画が好きな方たちの間でも立川シネマシティのファンは多いので、ぜひ皆さんも、「映画館で映画を観ること」の醍醐味を味わってみてください。
住所 | 〒190-0012
東京都立川市曙町2丁目42−26 |
電話番号 | 050-6875-3975 |
アクセス |
|
ホームページ | https://cinemacity.co.jp/about/cinema_two.html |
映画館の音響を自宅で再現するには?
サーティーワンなりました。
最後の育休楽しもうと思って予定入れすぎてて久々😇
自分へのプレゼントにBOSEのサウンドバー買ったけど最高✌🏻 pic.twitter.com/t1avGiZi6A— はる®︎🧸2y(10/11)+10m (@ck_0715) March 23, 2023
映画は映画館で観て然るべき、というのは分かりきった話ですが、そうは言っても自宅で映画館の音響を再現できたらいいなと思いますよね。
自宅の壁では映画館の壁のような音の反射や吸音はしません。
それでも最新のホームシアターをまるごとセッティングしてしまえば、相当本格的な映画館気分を味わうことができるでしょう。
しかも、プロジェクターやスクリーン、複数のマルチスピーカーなどを設置するとなると、労力もかかりますよね。
そこで今回は、音響のみに着目して、もっと手軽に、映画館のような臨場感あふれる立体音響を再現できるサウンドバーをおすすめします。
サウンドバーとは
サウンドバーは、マルチスピーカーのように部屋の各所に何台も設置する必要はありません。
バータイプのスピーカーを「前方に設置するだけ」という手軽さが人気の秘訣です。
また、サブウーファーがセットになっている1.1chのユニットタイプもあります。
ユニットタイプだと重低音が増強されるので、より一層映画館のような迫力ある音を楽しむことが可能です。
サウンドバー1台でも十分に立体音響を体感できるので、自宅でも音に包まれて映画鑑賞をしたいという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
サウンドバーの選び方
安価なものだと1万円台から発売しているサウンドバー。
ですから、たとえ1万円台のサウンドバーであっても、今現在の自宅のテレビから出ている音よりもはるかにいい音に聴こえるはずです。
もっと音にこだわりたい!という方は、ドルビーアトモスやdts-xに対応しているサウンドバーを選ぶといいでしょう。
ドルビーアトモスやdts-xの性能については既に説明したとおりです。
自宅で、まるで360°にスピーカーが設置されているような、本格的な立体音響を楽しみたいという方にはかなりおすすめですよ!
映画館の音響をイヤホン・ヘッドホンで再現できる?
映画館のような音響は楽しみたいけど、自宅で大音量や重低音を流すわけにはいかない、という方も多いですよね。
そんな方でも気兼ねなく映画館のような音響を再現できるのが、イヤホンやヘッドホンです。
イヤホンやヘッドホンでも、まるで5.1chや7.1chのような多方面からの音を仮想的に体感できるサラウンドシステムがありますよ!
立体音響で映画を鑑賞したいのであれば、左右の音の大きさや角度、時間差などをより明確に感じられる密閉型のサラウンドヘッドホンがおすすめです。
イヤホンやヘッドホンにおいても、高音質で臨場感あふれる音声を求めるのであれば、やはりドルビーアトモスやdts-xに対応した製品を選ぶと、より「いい音」で鑑賞できます。
おすすめのイヤホン・ヘッドホン
つづいては、映画館のような音響を再現できる、おすすめのイヤホン・ヘッドホンをご紹介します。
自宅でも外出先でも、もっと手軽に映画館の音響のような臨場感と感動を味わいましょう!
①SONY デジタルサラウンドヘッドホンシステム MDR-HW700DS
9.1chものバーチャルサラウンドで、後方で鳴る音も重低音も逃さず大迫力の立体音響を体感できるヘッドホン。
2013年のモデルでありながら、今でも不動の人気を誇ります。
②Panasonic デジタルワイヤレスサラウンドヘッドホンシステム RP-WF70
7.1chサラウンドに対応した密閉型のヘッドホンです。
ワイヤレスで、軽量、そして2万円前後で購入できるコスパの良さで人気。
ヘッドホンのサラウンドボタンを押すごとに、映画・音楽・ゲームのコンテンツに適した音場を再生します。
③Apple AirPods Max
自宅で映画鑑賞する際、映像はさておき、とにかく音だけに重点を置きたいと考えているのなら、AirPods Maxをおすすめします。
もしも普段からiPhoneやiPadでの映画鑑賞をするという方であれば、AirPods Maxの空間オーディオを体感してもらいたいです。
はっきり言って高額ではありますが、それに見合うだけの高音質を体感できるはずです。
難点としては、やや大きくて重いところ。
軽くて小さいものや、折りたためるものを好む方は避けたほうが無難でしょう。
④Apple AirPods Pro(第2世代)
AirPods Maxは大きくてちょっと……
と考えている方におすすめなのは、こちらのAirPods Proです。
AirPods Maxと同等程度の性能を持つワイヤレスイヤホンタイプの製品です。
こちらも高額ではありますが、なんと言っても小さくて持ち運びにも便利。
外出先でも高音質で映画鑑賞を楽しみたいという方にもおすすめですよ!